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2021 年度 研究成果報告書

細胞内膜系動態が支える植物の環境応答能力

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05776
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 植物分子・生理科学
研究機関甲南大学 (2016-2019, 2021)
京都大学 (2015)

研究代表者

西村 いくこ  甲南大学, 学長直属, 特別客員教授 (00241232)

研究分担者 嶋田 知生  京都大学, 理学研究科, 講師 (20281587)
田村 謙太郎  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (40378609)
上田 晴子  甲南大学, 理工学部, 准教授 (90402776)
山田 健志  京都大学, 理学研究科, 特定研究員 (00360339)
研究期間 (年度) 2015-05-29 – 2020-03-31
キーワード細胞内膜系 / 小胞体 / 化学防御 / 植物・動物相互作用 / 環境応答 / 小胞体由来オルガネラ / ERボディ / SEボディ
研究成果の概要

細胞内に広く分布する小胞体(ER)は、環境に応じて「特殊化した機能をもつオルガネラ」を形成する能力をもつことがわかってきた。ERボディと命名したオルガネラは、食植性昆虫などに対して忌避物質を放出する化学防御装置であることを証明した。アブラナ科植物に特異的なERボディを非アブラナ科植物に形成誘導することにも成功した。また、ステロール量の恒常性に働くSEボディや小胞体膜の質的コントロール系の存在を示唆するLNPボディの発見もあった。

自由記述の分野

植物細胞生物学(植物分子および生理科学関連)

研究成果の学術的意義や社会的意義

移動することができない植物は、様々な環境変化に対応するために、細胞内に特殊化したオルガネラを誘導していた。その一つであるERボディはアブラナ科植物の新規の化学防御系として働く。非アブラナ科植物のERボディ形成誘導にも成功したことから、この成果は耐虫性作物の生産につながる。また、SEボディはステロール恒常性制御を担う。この成果は、腸内でのコレステロール吸収を抑制する植物ステロールエステルの増産につながる。

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公開日: 2023-01-30  

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