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2019 年度 研究成果報告書

植物病原菌の感染戦略における宿主認識と形態形成の分子基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05780
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 植物保護科学
研究機関京都府立大学

研究代表者

久保 康之  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80183797)

研究分担者 高野 義孝  京都大学, 農学研究科, 教授 (80293918)
西内 巧  金沢大学, 学際科学実験センター, 准教授 (20334790)
研究期間 (年度) 2015-05-29 – 2020-03-31
キーワード植物病原糸状菌 / 感染器官 / 形態形成 / 病原性 / 植物免疫
研究成果の概要

本研究はウリ類炭疽病菌を用いて行い、病原糸状菌の感染適応戦略を分子レベルで理解することを目的として行った。病原菌が植物に侵入する前にどのように宿主表層の環境を認識し、侵入器官形成をおこなっているか。さらに侵入後にどのように宿主の免疫機構を回避しているかを解明した。侵入前の事象に関しては、炭疽病菌が植物表層クチン成分をシグナル物質として受容することや、酸化酵素の基質として利用し、侵入器官の形態分化や感染性に重要な働きを担うことを明らかにした。侵入後の事象では炭疽病菌が分泌するエフェクターの発現と分泌機構を解明し、その機能は病原菌の分子構造を認識して行う、植物の誘導免疫の抑制にあることを解明した。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物病害の70%は病原糸状菌の感染によるものであり、世界の食糧生産のうち植物の病気による損失は12%に達する。地球的なレベルで飢餓人口が8億人を超える中、安心な食糧の安定的な生産は喫緊の課題である。本研究では植物病原糸状菌の植物への感染適応戦略の分子モデルを構築し、創薬の新規有効ターゲットとなる病原菌の分子経路の掌握や植物の耐病性に関わる因子の解明などを通して、植物病害防除における基盤的成果を得ることを目的とする。

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公開日: 2021-02-19  

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