2015年ネパール地震と地震災害に関する総合調査

2015 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 15H05793
• 研究機関: 愛媛大学
• 研究代表者: 矢田部 龍一 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (70127918)
• 研究分担者: 福岡 浩 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (40252522) ; 檜垣 大助 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (10302019) ; N.P Bhandary 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (10363251) ; 長谷川 修一 香川大学, 工学部, 教授 (00325317) ; 上石 勲 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 観測予測領域雪氷防災研究センター, 総括主任研究員 (60455251) ; 和泉 薫 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (50114997) ; 佐藤 比呂志 東京大学, 地震研究所, 教授 (00183385) ; 高井 伸雄 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10281792) ; 熊原 康博 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (60379857) ; 三尾 稔 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 准教授 (50242029) ; 高田 洋介 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, 人と防災未来センター, 主任研究員 (80636324) ; 竹内 泰 東北工業大学, 工学部, 准教授 (30553862) ; 大窪 健之 立命館大学, 理工学部, 教授 (10252470) ; 南 真木人 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 准教授 (40239314) ; 渥美 公秀 大阪大学, 人間科学研究所, 教授 (80260644) ; 村上 ひとみ 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (10201807)
• 研究期間 (年度): 2015-05-22 – 2016-03-31
• キーワード: ネパール・ゴルカ地震 / 土砂災害 / 雪崩災害 / 強震動 / 地震断層 / 文化財保全 / 国際協力 / 社会的影響調査

研究実績の概要

2015年4月25日発生したネパール・ゴルカ地震の総合調査を行った。得られた結果は次のようである.
地震の発生機構の解明，断層活動や地震動による山間部での斜面災害の発生機構の解明，建築物・土木構造物の被害の実態解明，地震・雪氷複合災害の実態解明とリスク評価などの観点から総合的な調査を実施することで，ネパール国における二次災害の軽減と復興計画策定に貢献した．開発途上国の災害対応，復旧・復興においては国際協力が重要な役割を果たすため，その支援・調整の実態や地震災害による社会への影響について，災害直後から継続的に調査を行うことにより，開発途上国の災害対応，防災教育、復旧・復興における我が国の国際協力の方策策定に貢献した．
我が国においては，この地震と同様な，プレート境界における地震が都市の直下で発生するケースとして，首都圏直下地震が想定されており，また，南海トラフ巨大地震や内陸巨大地震においては大規模な斜面崩壊・深層崩壊の発生が懸念されている．将来，我が国で発生し得る首都圏直下地震，南海トラフ巨大地震や内陸巨大地震の地震災害の軽減と，合理的な復興戦略策定のための重要な知見を得ることができた．

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] 緊急公開シンポジウム「ネパール地震と雪氷災害－現状把握と復興にむけて－」 (2016)
  • 著者名/発表者名: 澤柿教伸、河島克久、内藤望
  • 雑誌名: 雪氷（日本雪氷学会誌 巻: 78巻1号 ページ: 15-20
• [雑誌論文] Geomorphic features of active faults around the Kathmandu Valley, Nepal, and no evidence of surface rupture associated with the 2015 Gorkha earthquake along the faults (2016)
  • 著者名/発表者名: Yasuhiro Kumahara, Deepak Chamlagain and Bishal Nath Upreti
  • 雑誌名: Earth, Planets and Space 巻: 68（1） ページ: 1-8
  • DOI: 1186/s40623-016-0429-x
  • オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Aftershock activity of the 2015 Gorkha, Nepal, earthquake determined using the Kathmandu strong motion seismographic array (2016)
  • 著者名/発表者名: Ichiyanagi, Masayoshi，Takai, Nobuo，Shigefuji, Michiko，Bijukchhen, Subeg，Sasatani, Tsutomu，Rajaure, Sudhir，Dhital, Megh，Takahashi, Hiroak
  • 雑誌名: Earth, Planets and Space 巻: 68 ページ: 25-30
  • DOI: 10.1186/s40623-016-0402-8
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Strong ground motion in the Kathmandu Valley during the 2015 Gorkha, Nepal, earthquake (2016)
  • 著者名/発表者名: Takai, Nobuo，Shigefuji, Michiko，Rajaure, Sudhir，Bijukchhen, Subeg，Ichiyanagi, Masayoshi，Dhital, Megh，Sasatani, Tsutomu
  • 雑誌名: Earth, Planets and Space 巻: 68 ページ: 10-17
  • DOI: 10.1186/s40623-016-0383-7
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] GIS-based frequency ratio and logistic regression modelling for landslide susceptibility mapping of Debre Sina area in central Ethiopia (2015)
  • 著者名/発表者名: Meten M., Bhandary N.P., Yatabe, R.
  • 雑誌名: Journal of Mountain Science 巻: 12(6) ページ: 1355-1372
  • DOI: 1007/s11629-015-3464-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of Landslide Factor Combinations on the Prediction Accuracy of Landslide Susceptibility Maps in the Blue Nile Gorge of Central Ethiopia (2015)
  • 著者名/発表者名: Meten M., Bhandary N.P., Yatabe, R
  • 雑誌名: Geoenvironmental Disasters 巻: - ページ: 2-9
  • DOI: 10.1186/s40677-015-0016-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] ゴルカ地震によるネパールでの地盤災害緊急調査報告 (2015)
  • 著者名/発表者名: 檜垣大助・八木浩司 ・若井明彦
  • 雑誌名: 日本地すべり学会誌 巻: Vol.52 No.4 ページ: 43-46
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] Field Reconnaissance after the 25 April 2015 M 7.8 Gorkha Earthquake (2015)
  • 著者名/発表者名: Angester, A., Fielding, E., Wesnousky, S., Pierce, I., Chamlagain, D., Gautam, D., Upreti, B.N., Kumahara, Y., Nakata, T
  • 雑誌名: Seismological Research Letters 巻: 86（6） ページ: 507-1513
  • DOI: 1785/0220150135
  • 国際共著
• [雑誌論文] ネパール地震現場調査報告 これからの観光に求められること (2015)
  • 著者名/発表者名: 竹内泰
  • 雑誌名: 季刊情報誌「観光施設」 巻: 312 ページ: 8-8
• [学会発表] 2015ネパール・ゴルカ地震による道路沿いの斜面災害の特徴 (2016)
  • 著者名/発表者名: 矢田部龍一，ネトラ・バンダリ
  • 学会等名: 2015年ネパール地震と地震災害に関する総合調査最終報告会
  • 発表場所: 東京大学（東京都文京区）
  • 年月日: 2016-03-07 – 2016-03-07
• [学会発表] Importance of historic elements as courtyards, narrow paths and water places for rehabilitation towards safe and historical environment in Kathmandu (2016)
  • 著者名/発表者名: Takeyuki Okubo and DoWon Kim
  • 学会等名: A Workshop Series on the Post-Earthquake Recovery of Cultural Heritage in Nepal
  • 発表場所: Department of Archaeology（カトマンズ・ネパール）
  • 年月日: 2016-02-26 – 2016-02-26
  • 招待講演
• [学会発表] 2015年ネパール・ゴルカ地震にともなうランタン谷での氷河崩壊・岩盤崩壊について (2016)
  • 著者名/発表者名: 八木浩司，若井明彦，檜垣大助，山崎新太郎
  • 学会等名: 2015年東北地域災害科学研究会
  • 発表場所: 杉妻会館（福島県福島市）
  • 年月日: 2016-01-08 – 2016-01-09
• [学会発表] ネパールゴルカ地地震の災害報告 (2015)
  • 著者名/発表者名: 檜垣大助
  • 学会等名: (公社）日本地すべり学会 最近の地すべり・土石流災害調査報告会
  • 発表場所: 一ツ橋大学講堂（東京都国立市）
  • 年月日: 2015-11-27 – 2015-11-27
• [学会発表] ネパール地震で誘発された雪崩－序報－ (2015)
  • 著者名/発表者名: 上石勲、和泉薫、河島克久、山口悟
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2015年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2015-05-27 – 2015-05-27
• [図書] 世界遺産の歴史的旧市街における被災状況 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大窪健之
  • 総ページ数: 200
  • 出版者: 日本地震工学会誌No.26