今後の研究の推進方策 |
樹立した抗がん剤A標的遺伝子欠損細胞に抗がん剤A処理を行い、回収した培養上清をマウス骨髄由来樹状細胞に添加し、サイトカインの発現をELISA法及びqPCRにより定量することで免疫賦活化DNAを介した自然免疫応答の活性化に対する抗がん剤A結合タンパク質の寄与を検証する。また自然免疫シグナルにおいて重要な役割を担うNF-kB, IRF3, p38 MAPK, ERK等のリン酸化をウェスタンブロット法により検出することで免疫賦活化DNAによる細胞内シグナルの変化も併せて検証する。 次に抗がん剤A標的遺伝子の欠損細胞をC57BL/6マウスに同系移植し、抗がん剤Aを投与後、がんに浸潤するT細胞や樹状細胞をFACSにより解析する。その結果から抗がん剤Aの標的遺伝子による免疫賦活化DNAの産生誘導が細胞障害性T細胞の活性化や樹状細胞の成熟などのがん免疫の活性化に寄与するかをin vivoで評価する。
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