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2016 年度 実績報告書

マイクログリアからみた統合失調症の覚せい剤動物モデルにおける病態解明と治療法研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H06000
研究機関北海道大学

研究代表者

伊藤 侯輝  北海道大学, 大学病院, 助教 (40455663)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード統合失調症 / 免疫・炎症因子 / 精神刺激薬動物モデル / methamphetamine / マイクログリア
研究実績の概要

Methamphetamine (METH) 急性投与の1時間後に血清とprefrontal cortex (PFC)での免疫・炎症に関する40因子を測定した。多くの因子が変動していたので、次にどの因子に着目すべきかを決めるため、統合失調症の血清および死後脳研究を調べ、メタアナリシスなどで報告されているIL-6, IL1β, TNFα, IFNγから解析することとした。その結果血清INFγは不変だったが、他の3因子は1.2~2倍に上昇した。一方PFCではMETH投与群でIL-6が1.2倍程度に軽度上昇する他は変化していなかった。この時点でマイクログリアの活性化をIba-1抗体を用いて形態学的に検討したところ、METH投与群では形態的変化が確認された。これを再確認するため、活性型マイクログリアにだけ発現するperipheral benzodiazepine receptor (PBR)の淡白量を調べた。その結果、METH投与群で増加していた。次にこのMETH注射を5回反復し、1週間の休薬期間をもうけ、定常状態、METHを再注射したときの上記4因子の血清・PFCでの淡白量、同時にマイクログリアの活性化を形態学的に評価した。その結果、METH-saline群(定常状態)では、血清での4因子は全て低下し、その一方でPFCではIL-6は正常であったものの、他の3因子は1.5~2.2倍になっていた。またMETH-METH群では血清の促進性炎症因子は数倍となったが正常値の範囲内で、PFCではIL-6とTNFαはさらに上昇した。さらにMETHを再投与したときのPFCのマイクログリアは活性化していなかった。これらの結果から我々の統合失調症の病態進行モデルが免疫・炎症の特徴も網羅することが示された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2018-01-16  

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