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2016 年度 実績報告書

痛風発作を誘発する尿酸ナトリウム結晶の生成過程に対する磁場効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H06004
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

武内 裕香  室蘭工業大学, 工学研究科, 助教 (90758765)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード磁場 / 反磁性物質 / 磁場効果 / 尿酸ナトリウム結晶
研究実績の概要

近年蔓延しているさまざまな生活習慣病に対し、治療法および治療薬の研究・開発が日夜行われている。特に最近注目を浴びているのは、痛風や尿路結石など、人体内に蓄積された微結晶が原因で生じる疾患である。一般的に、痛風はプリン体を多量に含む食品の過剰摂取により体外に排泄しきれなかった尿酸と血液中のナトリウムが結合し針状の結晶が蓄積される。この尿酸ナトリウム結晶は体温の低い母指関節等に好発し、関節の炎症や激痛を引き起こす。現在、生体内における生成過程途上の尿酸ナトリウム結晶がどのように磁場応答するかについての知見は未だ無い。そこで,本研究は痛風の原因物質となる尿酸ナトリウム結晶の磁場中観察システムの構築および結晶化の過程における磁場効果の検討を目的とした。前年度は、実験システムの構築として低温恒温水槽を導入し、0℃~40℃までの温度範囲で±0.1.℃の精度で温度をコントロール可能で、サンプルを入れた容器に一定の温度の水を循環させ磁場内・外での測定システムの開発に成功した。今年度は構築したシステムを用いて、実際に磁場下で結晶を生成させ、電磁石による磁場中で生成した結晶と,対照実験としてマグネット外の無磁場空間にて生成した結晶との違いを比較・検討を行った。実験は磁場内・外で結晶化する過程の透過光強度を時系列的に測定した。その結果、磁場外で生成した結晶と比べ磁場中で生成した結晶は透過光強度の変化率が小さかった。特に、磁場外の結晶においては、測定開始2時間後辺りから急激に増加が見られた。今後は永久磁石によるシステムを開発することで長時間の測定を可能にし,さらにサンプリング数を増やすことでより詳細に検討する。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 尿酸ナトリウム結晶成長の磁場中観察システムの構築と磁場効果2016

    • 著者名/発表者名
      武内裕香, 松田瑞史
    • 学会等名
      第11回日本磁気科学会年会
    • 発表場所
      つくば
    • 年月日
      2016-11-15 – 2016-11-17

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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