研究課題
研究活動スタート支援
中世の叙事詩『ニーベルンゲンの歌』とともにニーベルンゲン伝承の双璧をなす楽劇『ニーベルングの指環』において、ヴァーグナーが『歌』の設定をそのまま引き継ぐのでなく、いかにして北欧の古い伝承を素材として独自の神話世界を構成し、「ニーベルングの息子」ハーゲンを造形したのかを検証した。また、『指環』以後の伝承の変化について、網羅的に作品を収集したり、伝承の舞台となった地での受容を調査することで、現代の伝承における様々なハーゲン像を明らかにした。
ドイツ文学