得られた動脈瘤サンプルをビーズ破砕した後にDNAを抽出し、得られたDNA溶液をPCR法を用いて16rRNAをエンコードする領域のDNA増幅を試みた。結果として、得られたDNA溶液は細菌のDNAだけではなく動脈瘤壁のDNAも混ざっているため、アニーリング温度を検討し55.7℃に設定すると増幅サイクル30回において単一のバンドが検出された。さらに、動脈瘤に付着する血液中の細菌のDNAを除去するためには、培養前の動脈瘤サンプルを次亜塩素酸にて洗浄することで、生きたグラム陽性および陰性菌を動脈瘤壁から完全に除去できることを明らかにした。
|