研究課題
研究活動スタート支援
当研究は、米国作家アーネスト・ヘミングウェイの1920年代初期における六短編作品に対する精読と草稿調査を通して、これまで「氷山理論」に回収されてしまっていた、様々な動態を帯びる修辞技法の露れを捉え、そのありようを分節化するものである。調査・解明の結果、作家が唱える「氷山理論」という書法は省略的書法を通じた隠蔽的修辞効果を目指すのみならず、転倒性、可謬性、撞着性、さらにアポリア等を創出する両義的修辞効果をも目指していることが判明した。
英米圏文学