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2016 年度 実績報告書

多除草剤抵抗性雑草における急速な除草剤解毒代謝メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15H06072
研究機関京都大学

研究代表者

岩上 哲史  京都大学, 農学研究科, 助教 (00761107)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード除草剤抵抗性 / シトクロムP450 / グルタチオン転移酵素 / 多剤抵抗性
研究実績の概要

雑草の除草剤抵抗性について数多くの研究が行われてきたが、除草剤の急速な解毒代謝による抵抗性については、あらゆる雑草種においてその分子メカニズムがほとんど明らかにされていない。解毒代謝型の抵抗性を獲得した場合、複数の除草剤に同時に抵抗性を示すことがあり、大きな脅威となるため、その分子機構の解明は急務となっている。本研究では、米国で発見された複数の除草剤に抵抗性を示すタイヌビエ(多剤抵抗性型タイヌビエ)について、特にアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害型除草剤(ACCase阻害剤)抵抗性機構の解析を行った。
本年度は、多剤抵抗性タイヌビエにおけるアセト乳酸合成酵素阻害型除草剤(ALS阻害剤)抵抗性機構とACCase阻害剤抵抗性機構の異同に着目し、検証を行った。タイヌビエの多剤抵抗性系統と感受性系統の交雑後代F6集団において、ALS阻害剤とACCase阻害剤の反応を評価したところ、いずれの除草剤に対する抵抗性も連鎖関係が認められ、これらの除草剤に対する抵抗性メカニズムは共通すると考えられた。
昨年度の研究において、抵抗性系統で高発現するシトクロムP450遺伝子がイネカルスに複数のACCase阻害型除草剤抵抗性を付与することが明らかになっていたが、本年度は再分化させたイネ植物体における除草剤反応について評価し、カルスと同様に一部のACCase阻害剤について抵抗性を示すこと確認した。
mRNA-Seq解析を進め、一部のACCase阻害剤に対する抵抗性に関与すると考えられるグルタチオン転移酵素(GST)の候補遺伝子が明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] Investigation of a role of β-cyanoalanine synthase in quinclorac resistance in multiple-herbicide resistant Echinochloa phyllopogon2017

    • 著者名/発表者名
      Pattarasuda Chayapakdee, Satoshi Iwakami, Akira Uchino, Yukari Sunohara, Hiroshi Matsumoto
    • 学会等名
      日本雑草学会
    • 発表場所
      シーガイアコンベンションセンター
    • 年月日
      2017-04-16
  • [学会発表] Investigation of clomazone resistance mechanism in multiple-herbicide resistant Echinochloa phyllopogon2017

    • 著者名/発表者名
      Feng Guo, Satoshi Iwakami, Kiichi Nagai, Akira Uchino, Yukari Sunohara, Hiroshi Matsumoto
    • 学会等名
      日本雑草学会
    • 発表場所
      シーガイアコンベンションセンター
    • 年月日
      2017-04-16
  • [学会発表] 米国産タイヌビエにおける多剤抵抗性機構の解明に向けて2017

    • 著者名/発表者名
      岩上哲史
    • 学会等名
      日本農薬学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2017-03-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 多剤抵抗性タイヌビエにおける 抵抗性機構の解析-ALS阻害剤およびACCase阻害剤の解毒代謝機構-2016

    • 著者名/発表者名
      岩上哲史
    • 学会等名
      除草剤抵抗性研究会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2016-12-03
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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