本研究の目的は骨格筋再生医療を目指した並列化筋細胞シートとそれの作成に必要な足場材料の作成である。結果、約400umの半円柱状並列溝構造を持つアルギン酸カルシウム足場の作成、及びその上で並列構造を持つ筋管細胞(未熟な筋線維細胞)を包埋したコラーゲンゲルシートの作成に成功した。また、移植時に扱い易い様にこの足場を包み込む並列筋管細胞包埋コラーゲンゲル2重膜の作成にも成功した。加えてシート移植を容易にする為に、シート保持、他組織への吸着防止用にアルギン酸カルシウムハニカムメッシュの作成にも成功した。また上下層に筋芽細胞包埋コラーゲンゲルを含むより強度の高いコラーゲンゲルシートの作成にも成功した。
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