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2016 年度 実績報告書

中等・高等教育における聴覚障害者向けの助詞検定および関連教材開発のための予備研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H06075
研究機関筑波技術大学

研究代表者

脇中 起余子  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (30757547)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード助詞 / 聴覚障害教育 / 格助詞 / 副助詞 / 接続助詞 / 接続詞 / 授受構文
研究実績の概要

副助詞や接続助詞、接続詞が中心となる助詞問題について、352問を5名の協力者に提案して協議した結果、352問のうち14問(4.0%)を削除し、2問を新規追加した。また、問題文を微修正したものが26問(7.4%)、答えの範囲を変更したものが4問(1.1%)、問題の出し方(「複数回答可」「1つだけ選べ」「2つ選べ」など)を変更したものが53問(15.1%)、大幅変更が13問(3.7%)であり、残りの242問(68.8%)は変更なしであった。
格助詞が中心となる助詞問題についても、見直しを行った結果、当初の提案545問のうち、21問(3.9%)を削除し、23問を新規追加した。また、問題文を微修正したものが53問(9.7%)、答えの範囲を変更したものが7問(1.3%)、問題の出し方を変更したものが60問(11.0%)、大幅変更が29問(5.3%)であり、残りの375問(68.8%)は変更なしであった。
この問題を筑波技術大学の聴覚障害学生に実施した結果、特に以下の点で弱さが見られることが判明した。(1)授受構文における助詞の扱い:「くれる」文では過半数の学生が助詞を適切に使えていなかった。また、「くれる」と「もらう」の微妙な違いの理解も難しかった。(2)ウチソトが絡む日本語:「彼は私に本をあげる」「私は食べたがる」は自然な言い方と解釈する学生が多かった。(3)「~したところが」と「~するどころか」、「行くなり」と「行ったなり」など、文字のうえで似ている語の違いが理解できていない学生が多かった。(4)「~ので」と「~から」など、手話が同じになる語の使い分けに弱さを残す学生が多かった。
学生の結果によって問題を易レベルと難レベルに分け、Web(パソコンや端末機器)で誰でも取り組めるようにしたが、今後、Webの問題の答え合わせの画面に説明文を加える必要がある。今後の課題の一つである。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 聴覚障害児に対する言語指導2016

    • 著者名/発表者名
      脇中起余子
    • 雑誌名

      ろう教育科学会誌

      巻: 57(4) ページ: 89-96

    • 査読あり

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公開日: 2018-01-16  

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