研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、フランスの19世紀、特に1850年代から1870年代の、高踏派からランボーにいたる作品におけるヘレニズムとキリスト教の混淆を明らかにすることを目的とした。研究期間内の成果として、高踏派の作品の中には理想的な形式美ばかりでなく平凡な日常生活を背景とする叙情性も見られること、また、ランボーの特徴として、そうした神秘性と卑俗性の混淆のうちに、宗教的なもの・神秘的なものに対する批判的視線が強烈に存在していることが明らかになった。
文学