本研究は過疎高齢化が進む農山村地域において様々な形態で実施されている地域おこしと、それらが高齢者の社会的孤立に対しどのような関係を持ちうるのかを明らかにすることに取り組んだ。本研究は、住民の生活環境調査とワークショップにて構成され、生活環境に関する項目(交通、買物、医療アクセスなど)、経済状況、農作業の有無、満足度・孤立度、および地域おこし活動への考えについて明らかにした。秋田県の4自治体を対象とし、うち2自治体において60歳以上の個人を対象としたアンケート調査を実施した。特に地理的要件と高齢者の生活状況、および生活満足度の関係を分析し、地区単位での政策議論に活用されうるデータの提供を行った。
|