Cre誘導型のmidbodyレポーターマウスの作製と解析を中心に研究を行った。細胞質分裂時に2つの娘細胞をつなぐ構造物であるmidbodyのマーカーとしてMgcRacGAPと蛍光タンパクであるhmK02との融合タンパクを採用した。造血系特異的にMgcRacGAP-hmKO2レポーターを発現させる目的で、Vav-Creマウスとの交配を行い、造血系特異的にMgcRacGAP-hmKO2を発現するマウスを樹立した。このマウスから採取した造血幹細胞において、細胞分裂時にMidbodyをhmKO2で観察可能であること、造血幹細胞は前駆細胞と比べると高い割合でmidbodyを放出することを明らかにした。
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