研究課題/領域番号 |
15H06177
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米永 一理 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60756774)
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研究期間 (年度) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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キーワード | 再生医療 / 細胞・組織 / 歯学 / トランスレーショナルリサーチ / 培養 / 浮遊細胞 |
研究実績の概要 |
現在、研究計画に則り、効率的な培養方法を研究確認中である。培養時間ごとの浮遊細胞数の計測では、ヒト関節軟骨細胞を用いて、培養時間24h後、48h後、72h後、さらに72hで培養液を交換し、その後24h後、48h後、72h後の計6群の浮遊細胞数を、自動細胞計測装置NucleCounter(Chmometec社製)を用いて計測し、その回収した浮遊細胞を播種して培養した。この実験を計3回施行し、この計測結果より、播種後初回培養液交換時までに残存する浮遊細胞の特性を検討中である。また、培養液交換後の浮遊細胞がどの程度、どのくらいの割合で出現しているかに関しても検証している。さらには、どのタイミングで培養液を交換すれば無駄のない効率的な培養法であるかを解析中である。播種後の細胞獲得収量を計測し、その分化特性を評価播種後1週間で接着細胞と浮遊細胞を培養したものを回収し、細胞数を計測し、接着細胞数で回収できた総量と、浮遊細胞で回収できた総量を明らかになってきている。また接着細胞と浮遊細胞の細胞特性の違いがないかをRA-apoptosis assayにて検証している。以前のヒト耳介軟骨細胞の効率的な培養方法の開発に関わる研究結果(K.yonenaga et.al. 2012)を踏まえ、比較検討することで、より精度の高い結果を確認できてきている。あらかた研究は順調に進んでおり、現在研究成果を論文にまとめる作業に取り掛かかっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画にほぼ沿って進捗しており、現在結果のまとめと分析、および論文作成に取り掛かっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究計画に沿って、研究結果の妥当や整合性を追研究を行いながら確認し、精度の高い研究となるように推進していく方針である。
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