研究成果の概要 |
本研究は、ヒト関節軟骨を用いて効率的な培養法を検証した。結果、生存細胞の最大収量とコラゲナーゼ浸漬時間の関係は、コラゲナーゼ濃度が0.6%以下で24時間、1.2%で6時間、2.4%で4時間であった。この時0.3%以下では残存軟骨片を認めた。アポトーシスアッセイではコラゲナーゼ濃度が上昇するにつれて細胞へのダメージは増加する傾向にあった。また、いずれのコラゲナーゼ濃度でも、播種濃度を3,000 cells/cm2とし、1週間の培養で最大収量を得ることができた。よって、関節軟骨の単離では0.6% コラゲナーゼ を用いて、24時間浸漬し、さらに播種濃度は3,000 cells/cm2が最適である。
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