1.新規リピート配列解析の反応条件について、さらに条件検討を繰り返し(生化学的反応条件など)、より再現性が高く、かつシグナル・ノイズ比も求める基準(実用的なレベル)に達したと考えている。反応条件の改善は今後も行う予定である。 技術の多方面からの検証のため、新規リピート配列解析用の標準ライブラリを現在作成しており、一部は完成したがすべて揃える方が検証の確度があがるため、現在残りのライブラリ作成を継続している。また、同一配列に対してほかのテクノロジーでも同様の結果となるかどうかが重要であり、そのための予備実験を行なう予定である。 2.ヒト検体について学外施設との連携により検体数を増やして行なう方針とし、現在、本学と学外施設との共同研究体制を組織し(倫理申請なども済み)、現在その標本検体を解析中である。また、さらに標本からのDNA抽出方法などの検討・改善も行なっており、より情報を増やした解析が可能かどうかを現在検討中である。 3.当該リピート配列について、培養細胞系で発現し、その分子生物学的な挙動を確認する作業を行なおうとしているが、そのためのコンストラクト9つを(かなり難航したが)作成することに成功した。今後実際の培養細胞系での発現実験を行なう予定である。 4.当該リピート配列について、バイオインフォマティクスによる解析を継続している。さらに他のリピート配列をもつ遺伝子についても現在、生化学的な解析技術を検討作業中である。
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