研究課題
研究活動スタート支援
本研究では,チタン基形状記憶合金において発現する擬弾性特性の特異な温度依存性について,母相内に存在している微細ω相やマルテンサイト相の相安定性に着目して解明を図った.断熱型熱量計で比熱測定を行ったところ,本合金は-260℃まで冷却しても無負荷状態ではマルテンサイト相が形成されないことが判明した.また,透過型電子顕微鏡観察にて内部組織を詳細に調査したところ,微細ω相は応力負荷で形成されたマルテンサイト相には存在しなかった.
工学