研究成果の概要 |
Schwann cell-like cellsへ分化誘導した脂肪由来幹細胞(dADSCs)が末梢神経再生に及ぼす影響について評価した。ラットの鼠径部から採取した脂肪組織よりADSCsを分離培養し、ADSCsからdADSCsへ分化誘導した。坐骨神経15mmの欠損をPGA-c tubeで架橋したC群、PGA-c tube内にdADSCsを注入して架橋したD群、自家神経移植群(A群)の3群を作成し、術後2, 4, 8週で評価を行った。その結果、dADSCsは神経細胞保護および髄鞘化やシュワン管の形成に関与することにより、末梢神経再生を促進する可能性が示唆された。
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