本研究はEstradiol Benzoate (EB)の創部塗布の皮膚創傷治癒への効果を従来の方法と比較することを目的とした。創塗布群の創面積比はペレット群と比べて創作製後1-14日目まで、皮膚塗布群と比べて1-9日目まで有意に小さかった。創塗布群の好中球数とマクロファージ数はペレット群及び皮膚塗布群と比べて7日目において有意に減少した。また、創塗布群の単位面積当たりの新生血管数と筋線維芽細胞数割合はペレット群及び皮膚塗布群と比べて7日目において有意に高値を示した。以上の結果より、EBの創部塗布は従来の投与方法よりも炎症抑制、創収縮及び血管新生促進の作用を示すことが明らかとなった。
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