研究課題
研究活動スタート支援
本研究では先行研究および科学研究の実態調査により、科学の営みとその知識産出過程をモデル化・検証し、科学的実在論(特にチャクラバティの半実在論)を擁護するための議論に適用した。具体的な事例を元にして検討した結果、次の結論に至った。1)頑健性は、科学者が実在性を判断するための一つの基準になりうる。2) しかし頑健性だけを元にして科学的実在論を擁護することは困難である。とりわけ、科学的実在論を支持する重要な論拠である奇跡論法を頑健性モデルによって擁護することが困難であることが分かった。
科学哲学