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多くのタイプの癌において免疫抑制性の腫瘍微小環境を維持する中心的な経路であると考えられている必須アミノ酸トリプトファンの代謝酵素であるIDOによって産生されたキヌレニンによるT細胞抑制作用は、アリルハイドロカーボン受容体(AhR)の発現に依存していることが明らかになった。実際の血液疾患患者である多発骨髄腫患者における骨髄中の形質細胞は、T細胞のAhR発現が多いと増加し、臨床病期も進行していた。つまり、腫瘍環境のキヌレニンがAhRを介して腫瘍免疫を抑制している可能性が考えられた。よって、T細胞中のAhRは、IDO陽性腫瘍に対して抗腫瘍免疫を賦活化するターゲットとなる可能性がある。
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