研究課題
28年度、Lamp-GPC3キメラcDNA(キメラGPC3)が挿入するアンプリコンの作成を行って、回収率が低くて、十分な抗腫瘍免疫が誘導されていなかった。そして、我々は、electroporationでのキメラGPC3発現ベクターをマウス骨髄由来の樹状細胞に導入する方法で、キメラGPC3による抗腫瘍免疫の効果を検討した。①キメラGPC3が導入した樹状細胞をi.p.でGPC3発現腫瘍の増殖抑制効果を検討した。キメラGPC3が投入した樹状細胞は、樹状細胞及びGPC3が発現するグループと比較し、有意に癌の増殖を抑えた。②治療マウスの腫瘍内CD8 T細胞の浸潤状況をCD8, CD3の抗体の二重染色で確認した。キメラGPC3 が発現するベクターの導入した樹状細胞で治療した腫瘍内にCD8 T細胞の浸潤が他の両グループと比べ、有意に多かった。③我々は、腫瘍移植側のリンパ節にGPC3が発現する癌転移の状況も組織免疫染色で状況を確認した。キメラGPC3が発現する樹状細胞で治療した群のマウスのリンパ節癌転移が他のグループより、少なかった。④我々は、樹状細胞、GPC3発現樹状細胞、キメラGPC3が発現樹状細胞で免疫したマウスの脾臓細胞を採取し、GPC3抗原の刺激により、flow cytometryで、CD4 T細胞とCD8 T細胞のIFN-gammaの分泌状況を調べました。⑤キメラGPC3が発現樹状細胞で免疫したマウスの脾臓細胞にIFN-gammaが分泌したCD4, CD8 T細胞の比率が他の両群より高かった。まとめ:LAMP-1のシグナルペプチドがGCP3の抗原提示能力を高められ、高い抗腫瘍免疫効果を示した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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https://www.med.nagoya-u.ac.jp/intlexch/cancerimmuno/www/achievements/index.html