本研究の目的は、継続研究として行った精神科看護技術評価の尺度開発と精神科看護師のメンタルヘルスの実態を明らかにすることである。1060名の対象者を分析した結果、精神科看護技術評価尺度は「対処能力を高める自立支援」「共感的態度による治療的なかかわり」「心身アセスメントによる予防ケア実践」の3因子構造が妥当であると考えられ、下位尺度の内的整合性が高く、3つの下位尺度は互いに有意な正の相関を示した。分析対象者のGHQ-12の区分点は、健常者群(3点以下)55.1%、不健康リスク群(4点以上)44.9%の実態が明らかになった。
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