デシカントシステムの導入による空気質評価のため,実験室内にデシカントシステムを構築し,温熱環境と消費電力評価を行った.夏期には除湿時の浮遊真菌数調査を行い,温熱環境計測は10月中旬に開始し,冬期の加湿による温冷感の変化と消費電力について評価した. デシカントシステムと従来空調を比較した結果,絶対湿度については,デシカントシステム によって絶対湿度は外気より,2.0 g/kgDA 程大きいことが確認できた.このことから冬期の無給水加湿が行われていたことが確認できたが,消費電力削減効果は見られなかった. また,夏期においては除湿換気の稼働による真菌数減少が確認できた.
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