• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

前立腺癌間質不均一性に隠れた秩序の探索-間質をターゲットとする治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15H06289
研究機関三重大学

研究代表者

加藤 学  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60626117)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード癌関連線維芽細胞 / CD105 / FACS / 去勢抵抗性前立腺癌
研究実績の概要

本研究課題において当初目的としていた、異なる患者から得られた癌関連線維芽細胞が異なる細胞表面蛋白を発現しているということをStro-1、CD117、CD105のFACS抗体を用いた実験において検証することができた。さらに前立腺癌上皮細胞の一つである22RV1とそれぞれの癌関連線維芽細胞を混合移植した腫瘍形成試験によって、上記細胞表面マーカーの一つであるCD105(TGFβの補受容体として存在しTGFβシグナル経路をmodulationする働きを担う)の中和交代によってマウスを処理する(尾静脈投与)ことで腫瘍の縮小が観察された。さらにこの現象を応用し、22RV1と癌関連線維芽細胞を混合移植した腫瘍形成試験にてマウスを抗アンドロゲン剤(Enzalutamid)によって処理した状態では22RV1は去勢抵抗性の挙動を示し腫瘍はさらに増大するが、その増大もCD105の中和抗体にて抑制することが観察された。同様の系をin vitroのMTTアッセイを用いて再現することが可能であった。(2016年 America Urological Association、米国、サンディエゴ、2016年日本泌尿器科学会にてポスター発表行った。)さらに上皮細胞での上記細胞表面マーカーの発現を解析したが、上皮細胞での検出は認められなかった。このことからも上記マーカーは特に線維芽細胞にて発現している可能性があり、その発現割合、組成を厳密に調べることで、悪性度の高い(上皮細胞からなる癌細胞の増殖を促進する、もしくは浸潤能を高める)線維芽細胞、またはそれらとは異なるふるまいをする線維芽細胞の区別が可能となり、線維芽細胞の細胞表面マーカーを操作することができれば、線維芽細胞をターゲットとした癌細胞(上皮細胞)のコントロールが可能になる可能性を示唆することができた。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 前立腺の基礎研究を通して得られた泌尿器科臨床における新たな視点2016

    • 著者名/発表者名
      加藤 学
    • 学会等名
      第66回 日本泌尿器科学会中部総会
    • 発表場所
      四日市市文化会館、四日市都ホテル(三重県、四日市市)
    • 年月日
      2016-10-27 – 2016-10-30
  • [学会発表] The exploration of the order in the heterogeneity of prostate cancer-associated stroma environment2016

    • 著者名/発表者名
      Manabu Kato
    • 学会等名
      111st American Urological Association Association Annual meeting
    • 発表場所
      サンディエゴコンベンションセンター (米国、カリフォルニア州、サンディエゴ)
    • 年月日
      2016-05-06 – 2016-05-10
  • [学会発表] 細胞表面タンパクによる前立腺癌間質細胞の不均一性の検討2016

    • 著者名/発表者名
      加藤 学
    • 学会等名
      第104回 日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      仙台国際センター、東北大学(川内キャンパス) (宮城県、仙台市)
    • 年月日
      2016-04-23 – 2016-04-25

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi