本研究の目的は、インドネシア(イ国)において、高血圧罹患者・非罹患者の中年期女性の生活習慣とその個人・社会的要因を明らかにするケース・コントロール研究を行い、「イ国における中年期女性の高血圧予防・健康増進モデル」を開発することであった。研究活動として、イ国西ジャワ州の中年期女性(高血圧罹患者・非罹患者)に聞き取りでの質問紙調査、研究成果発表フォーラムを開催し、保健医療従事者や大学教員と討論した。結果、血圧測定の頻度といった健康行動には、高血圧罹患者群では過去の経験、非罹患者群では保健ボランティアのサポートなどが関連していた。高血圧予防・健康増進のために地域の保健資源の活用の重要性が議論された。
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