本研究の目的はボルネオ島を中心に東南アジア島嶼部の小規模社会において、首長や王などのリーダーが台頭してきたのか、またいかなるコンテクストでリーダーの台頭が説明されてきたのかを比較研究することである。調査は、1) 東カリマンタン(ボルネオ島インドネシア領)とサラワク(ボルネオ島マレーシア)におけるフィールド調査、2) 当該地域に関する歴史資料等の資料収集と分析、3) 当該地域に関する民族誌的研究の収集と分類をおこなった。これらの成果は、査読付き雑誌論文2本、学会等における口頭研究発表5本として発表した。
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