各大学がより効率的な教育改革の方法を模索する必要に迫られている中で、ある大学で開発された効果的な教育プログラムを他大学へと普及させることは有効な方法である。本研究ではその具体的方法として、大学同士の連携による組織の形成とそこでの情報共有・プログラム開発の可能性を探求した。 アメリカおよび日本の大学院プログラムについて社会的な評価も考慮しつつ調査を行った結果、本来の主旨を活かしながら各大学の実情に即したプログラムを作る上で大学連携組織は重要な役割を果たすことが明らかとなった。また日本においては大学間の過剰な競争によりこうした組織形成に大きな困難を抱えることも明らかとなった。
|