超硬合金などの硬い材料の表面や,付加製造によって製造されたを超精密表面に仕上げるために,高速流体噴射研磨(FJP)の除去率を向上させることが求められている.複雑な光学表面や人工関節などのアプリケーションがある. そこで本研究では,FJPの加工精度を維持しつつ除去率を向上させるために,超音波キャビテーションをノズル内に発生させることで気泡をジェットに添加する方法を提案した.研磨液の流れと超音波の伝播をシミュレーションし,超音波FJPが実現可能であることを確認した.さらに,超音波FJPを行うための装置を開発した.この方法では,表面粗さを悪化させることなく除去率を380%向上させることが可能である.
|