膵炎に特徴的な組織であるAcinar-to-ductal metaplasia(ADM)中のDclk1陽性細胞より膵腫瘍(PanIN・膵癌)が形成され、ADM中のDclk1陽性細胞が膵癌の始原細胞であることが明らかとなった。 またPanIN、膵癌中のDclk1陽性細胞は腫瘍内で子孫細胞を提供しており、かつ正常膵では子孫細胞をほとんど供給しなかった。Dclk1は膵癌特異的幹細胞マーカーであることが明らかとなった。 さらに膵癌中のDclk1陽性細胞を選択的にアブレーションすることで癌結節内に大きな空洞が形成され、癌幹細胞標的治療の可能性が示された。
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