途上国で持続可能な消費と生産を実現するには、製品ライフサイクルを通じた環境負荷と製品ユーザの生活の質を設計初期段階で考慮する必要がある。本研究では、人間の基本ニーズと製品開発プロセスを体系的に接続する生活圏アプローチを提案した。本アプローチでは、製品の存在理由と機能・構造を視覚的に表現するバリューグラフと、普遍的な基本ニーズの充足要因とが接続される。次に、製品機能・構造に地域情報を対応付ける拡張機能構造マップを提案し、設計情報可視化システム上に試作実装した。 途上国の調査や製品分解、ライフサイクルアセスメントから得た情報を試作システム上で可視化し、その有効性を検証した。
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