本研究では、B細胞特異的なCD40コンディショナルノックアウトマウス (B cell CD40cKO) を作成し、B細胞上のCD40が骨代謝恒常性維持にどのような影響を及ぼすのかを検討した。作成したB cell CD40cKOはコントロールマウスと比較して、やや小さな体幹を呈し、大腿骨骨端部分の骨梁構造の異常、同部の骨密度や骨量の減少を認めた。以上の結果より、B細胞のCD40は骨代謝の恒常性の維持に寄与することが明らかとなった。今後、歯周炎のような炎症状態において、歯槽骨代謝にB細胞上のCD40が果たす役割を明らかにしていく予定である。
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