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2016 年度 実績報告書

様々なスポーツ選手の疾走における加速能力の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H06396
研究機関立命館大学

研究代表者

篠原 康男  立命館大学, 共通教育推進機構, 嘱託講師 (50755535)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード疾走速度変化 / 理論式 / 最大疾走速度 / 加速 / 疾走
研究実績の概要

本研究の目的は,疾走における加速能力を定量的に評価する手法を確立することである。本年度はまず,短距離走における加速の意図と疾走速度変化の関係を検討した。男子短距離選手に,疾走を開始した直後からできるだけ早く最大速度に達するよう加速する試技と,試合における100m走を意識した加速を行う試技の,加速が異なる2種類の試技を行わせた。試技中の一部始終に渡る疾走速度は,レーザー速度測定器を用いて100Hzで測定した。その結果,できるだけ早く最大速度に達するよう加速する試技は,疾走開始直後の加速度が有意に大きく,100m走を意識した加速を行う試技では,疾走中に達する最高速度の限界値が有意に高かった。これらの結果は,加速の意図によって疾走速度変化が影響されることを示していた。続いて,競技特性の異なるスポーツ種目における加速の特徴について,比較検討を試みた。男子短距離選手および男子サッカー選手に,静止状態からの最大努力での70m走を行わせた。試技中の疾走速度は,レーザー速度測定器を用いて100Hzで測定した。測定後,得られた時間―速度データをSaito et al.(2008)の報告を元にして数式化した。その後,数式に含まれる係数の値から,理論上の最高疾走速度(V0)と疾走開始直後の最大加速度(A0)を算出した。その結果,短距離選手はサッカー選手に比べてV0は有意に高かったものの,A0は両者の間で有意な差はみられなかった。また,V0とA0の関係を検討した結果,有意な相関関係はみられなかった。これらのことから,短距離走に取り組んでいる選手はサッカー選手に比べて,疾走開始後により高い速度まで加速し,疾走する能力を有していると考えられた。一方,サッカー選手は短距離選手に比べて,出し得る最高速度は低いものの,静止状態から速度を立ち上げる能力に短距離選手と大きな差があるわけではないものと推察された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 100m走におけるレースパターンの定量的評価に関する検討2016

    • 著者名/発表者名
      篠原康男・前田正登
    • 学会等名
      日本陸上競技学会第15回大会
    • 発表場所
      環太平洋大学(岡山県・岡山市)
    • 年月日
      2016-12-17
  • [学会発表] 疾走速度変化に着目した競技種目の特性に関する検討2016

    • 著者名/発表者名
      篠原康男・前田正登
    • 学会等名
      第29回日本トレーニング科学会大会
    • 発表場所
      横浜桐蔭大学(神奈川県・横浜市)
    • 年月日
      2016-10-30
  • [学会発表] 疾走速度変化の定量的評価に関する検討2016

    • 著者名/発表者名
      篠原康男・前田正登
    • 学会等名
      第24 回日本バイオメカニクス学会
    • 発表場所
      立命館大学(滋賀県・草津市)
    • 年月日
      2016-09-14
  • [学会発表] Sprint runners’ intentions during acceleration and changes in their running speed2016

    • 著者名/発表者名
      Yasuo SHINOHARA, Masato MAEDA
    • 学会等名
      ISBS 2016 34th International Conference on Biomechanics in Sports
    • 発表場所
      筑波大学(茨城県・つくば市)
    • 年月日
      2016-07-19
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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