研究課題
話し言葉を解析することを目的とした述語項構造解析のため、ベースとなる点予測に基づく漸進的述語項構造解析器の構築を行った。また、対話コーパスの収集・書き起こし・アノテーションを継続して行い、話し言葉における現象の分析・統計ベースの解析器のための学習データ収集を行った。具体的には、文の途中における未来の情報(出現順序の交代によって述語が先に出現し格要素が未知の場合の情報)を定義し、この形に添うように既存データを変換して学習を行った。これにより、文の途中であっても述語が出現した時点での漸進的な解析を行うことができるようになり、また述語の後に未知の情報が来るという可能性についてもラベルとして予測が可能になった。このような現象が対話でどの程度起こるかといったことについても収集を行った対話データの書き起こしから定量的な計測を行った結果、提案システムが対話において重要な役割を果たすことが示唆された。この知見を基に、今後は項構造解析そのものの向上と、ユーザ発話からの情報抽出という観点で対話システムを構築していきたいと考えている。特に、対話を利用した明示的な解析結果の確認は、対話のような曖昧な知識共有が発生するプロトコルにおいて有効であると考えられており、こうしたシステムで提案システムが有効であることが期待される。また、この構築した解析器をベースとして漸進的情報処理を行う情報案内対話システムの構築を開始した。この対話システムにおける項構造の利用については、平成28年12月よりJSTさきがけの新規プロジェクトとして採択されて、継続して研究開発を行う。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 2件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 9件、 招待講演 3件)
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