小胞体ストレスセンサー、IRE1αは、小胞体に折りたたみ不完全なタンパク質が蓄積すると活性化し、シャペロンなどの折りたたみを助ける分子を転写誘導する。私たちはIRE1αの欠損マウスではインスリン分泌が抑制されることを報告したが、その分子機構は不明であった。本研究では培養した膵島β細胞を用いて、IRE1αの阻害剤である4μ 8Cがどのようにインスリン分泌を阻害しているか調べた。その結果4μ 8Cはインスリンのエクソサイトーシス過程を阻害することがわかったが、これはIRE1α以外のものを標的として阻害していることがわかった。本研究は4μ 8Cに副作用があるということを初めて示した。
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