本研究ではRTIモデルを用いた読字支援システムであるT式ひらがな音読支援が、小学校現場で継続的に実施できるようにするために3つの点について確認した。①T式ひらがな音読支援の指導対象児の特徴を捉えた結果、10月の検査で新たに拗音の読字で躓く子ども達が多く確認された。そのために、9月から多層指導モデルMIMより拗音の動作化を取り入れることを提案した。②T式ひらがな音読支援の1年生時の指導方法で改善しない子ども達の特徴を捉えたところ、「読み」困難は「書き」困難やADHD不注意傾向との間に有意な相関が示した。③ T式ひらがな音読支援を継続的に実施していくために、年間計画と実施マニュアルを作成した。
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