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2016 年度 実績報告書

PM2.5による喘息様気道炎症発症因子の同定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H06422
研究機関岡山大学

研究代表者

長岡 憲次郎  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40752374)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード浮遊粒子状物質 / PM2.5 / 大気汚染 / アレルギー性気道炎症 / 健康影響
研究実績の概要

PM2.5は様々な組成からなり、その組成の違いによる健康への影響についてはあまり検討されていない。本研究では、地域や時期によるPM2.5組成の変化がどのような影響を及ぼすかを検討した。
岡山と東京においてPM2.5の捕集を行い、成分分析を行った。同時期のPM2.5を比較したとき、東京で金属成分が多く含まれていた。マウスに曝露したところ、岡山のPM2.5よりも東京のPM2.5で強いアレルギー性気道炎症の発症が認められた。
ヒト気道上皮由来細胞においてPM2.5を曝露し、地域、時期における細胞の遺伝子変化、傷害性について比較を行った。
採取したPM2.5のうち、一地点から得られたものを濃度を変えて細胞に曝露を行ったところ、濃度依存的に細胞傷害性の増加、アレルギー関連遺伝子の増加が認められた。次に、同じ時期の東京、異なる時期の岡山のPM2.5を濃度一定条件下で曝露を行った。その結果、それぞれの地点・時期において有意差は認められなかった。BALB/cマウスを用いた喘息モデルの検討では、未曝露群と比較して気管支肺胞洗浄液中の炎症性細胞数の増加が認められたが、気道過敏性試験および遺伝子発現においては顕著な違いはなかった。投与量を増やすことで喘息発症モデルを作製できる可能性があり、現在検討中である。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] PM2.5-induced airway inflammation and hyperresponsi-veness in NC/Nga mice2017

    • 著者名/発表者名
      Ogino K, Nagaoka K, Okuda T, Oka A, Kubo M, Eguchi E, Fujikura Y
    • 雑誌名

      Environmental Toxicology

      巻: 32 ページ: 1047-1054

    • DOI

      10.1002/tox.22303

    • 査読あり
  • [学会発表] 本邦初のPM2.5による喘息実験の成功とそのメカニズム-PM2.5組成との関連性2017

    • 著者名/発表者名
      長岡憲次郎, 荻野景規, 伊藤達男
    • 学会等名
      第87回日本衛生学会学術集会
    • 発表場所
      フェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎県宮崎市)
    • 年月日
      2017-03-26 – 2017-03-28
  • [学会発表] PM2.5による喘息の発症~組成による発生機序~2016

    • 著者名/発表者名
      荻野景規, 長岡憲次郎, 伊藤達男
    • 学会等名
      第86回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      旭川市民文化会館(北海道旭川市)
    • 年月日
      2016-05-11 – 2016-05-13

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公開日: 2018-01-16  

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