レジオネラ症患者の疫学的傾向及び職業・環境要因とレジオネラ症発症との関連を評価するため、感染症発生動向調査(診断年月日2007年1月1日~2016年12月31日)を用いて、記述疫学、time-stratified case-crossover studyを実施した。レジオネラ症は増加傾向にあり、7月を中心に増加し、翌3~5月にかけて減少する傾向が認められ、近年、その季節変動は明確になってきていた。特に50歳代以上での増加が顕著であった。また、職業や産業により発症するリスクが異なること、環境要因では相対湿度や降水量との関連が示唆された。今後も引き続き曝露要因について研究を行う必要があると考える。
|