本研究では、MC3T3-E1細胞へのTNF-α刺激または圧縮応力負荷で変動するmiRNAの同定、機能分析を行った。MC3T3-E1細胞へのTNF-α刺激または圧縮応力負荷ではmiR-146a-5pの発現が上昇し、その過剰発現で細胞増殖の初期に影響を与えた。また、in silico解析で標的遺伝子がTRAF6、IRAK1と予測されたが、発現変動は認めず、細胞増殖の関与も認められなかった。 以上より、MC3T3-E1細胞でのTNF-α刺激または圧縮応力負荷はmiR-146a-5pの発現を上昇させ、細胞増殖に影響を与えた。miR-146a-5pの標的遺伝子同定と更なる機能解析が今後の課題となる。
|