27年度はDox inducibleな過剰発現とノックダウンの実験系の確立に注力した。その結果、高効率に十分なノックダウンを期待できる系と、強制発現ベクターの作製を効率よく進める系の両方が確立でき、対象とする約25遺伝子全てに対して、過剰発現とノックダウンができるようになった。この系を利用すれば、対象とする遺伝子数が現状からさらに増えても対応が可能である。従って、実験系の確立は当初想定していたよりも進展したと言える。また、CRISPR-Cas9の系を用いて、Npm2-KI ES細胞も樹立できた。今後はこれらの系を利用し、ネットワーク構成因子の精選に努めていく。
|