ELISA kitを用いて膵疾患群およびコントロール群の十二指腸液中のS100A2、S100A4、S100A6、S100A11、Glypican-1濃度を測定した。S100A2は全例検出下限以下であった。S100A4はコントロール群の濃度が高い傾向にあったが、有意差は認めなかった。S100A6・S100A11はそれぞれの疾患群およびコントロール群間で有意差は認めなかった。Glypican-1は膵癌群 vs 膵IPMN群で有意差を認め、膵IPMN由来癌または膵IPMN併存癌の早期発見に寄与する可能性が示唆された。
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