細胞の接着や遊走を制御するマトリセルラータンパク質であるペリオスチンはアレルギー性炎症の発症に必須な役割を果たしていることが知られているが、ペリオスチンを介したシグナル伝達機構に関しては不明な点が多い。そこで、本申請課題ではペリオスチンによる炎症シグナル誘導の分子機序を解明することを目的とした。その結果、NF-kBの活性化において特定のペリオスチンアイソフォームが高い活性を持つ予備的な結果を得た。また、ペリオスチンの細胞表面受容体の候補の一つを同定した。さらに、ペリオスチンシグナル経路の下流で発現誘導される因子を同定した。
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