胎生期内耳(耳胞)へDach1を標的とするshort hairpin RNA(shRNA)プラスミドを導入し、内耳特異的Dach1遺伝子発現抑制モデルマウスの作成に成功した。本マウスの胎生期15日目(E15)の頭部を摘出し、in situ hybridazationを用いてDach1発現を確認したところ、Dach1の消失を認め、さらに、Dach1遺伝子に関連すると予想され、蝸牛血管条形成に強く影響を与えると考えられるPax6, Igf1遺伝子の発現減少を認めた。また、本マウスの成熟期蝸牛では、野生型マウスと比較して蝸牛血管条が菲薄化している所見を認めた。
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