TRAF6によって分化・機能が制御される樹状細胞サブセットのアルボウイルス感染時における役割を樹状細胞特異的にTRAF6を欠損する遺伝子改変マウスを用いて解析した。樹状細胞特異的TRAF6欠損マウスはチクングニアウイルス、ジカウイルス感染時に野生型マウスより高いウイルス血症を認めた。TRAF6欠損樹状細胞では野生型樹状細胞に比べてIFN-βの発現が低下しており、これがアルボウイルス感染に高感受性である原因の1つだと考えられた。一方、TRAF6に結合し、Toll様受容体、RIG-I様受容体のシグナルを抑制するFLN29が欠損したマウスはウイルス抵抗性が亢進することが明らかになった。
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