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2015 年度 実績報告書

市場構造の変化を考慮した下での財政政策のマクロ経済効果

研究課題

研究課題/領域番号 15H06524
研究機関青森公立大学

研究代表者

高尾 築  青森公立大学, 経営経済学部, 講師 (10755680)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード経済成長 / 研究開発投資 / 市場構造 / 財政金融政策 / 資産価格
研究実績の概要

本研究課題の目的は, 近年の実証研究との整合性を踏まえつつ, 市場構造の変化を考慮した(企業の参入退出行動を通じた財市場環境の変化による二次的効果にも留意した)動学的一般均衡モデルを構築し, 財政政策等のマクロ経済効果の分析を行うことである. 平成27年度の研究実績は以下の通りである. (1) 財市場環境の変化による二次的効果についての先行研究の調査および整理を行った. 本研究課題は特に産業組織論との関連性が強いため, 当該分野の先行研究の再精査を中心として行い, 動学的一般均衡モデルへの応用可能性を模索した.そして分析のベンチマークとなる動学的一般均衡モデルの構築を大方完了させた. (2) 構築したモデルに基づいて, 法人税や配当税といった減税政策のマクロ的効果についての分析を進めた. (3) (2)の研究と並行して, 市場構造の変化を考慮した動学的一般均衡モデルに基づき, 資産価格バブルと経済成長との関係性を理論的に考察した研究を行った. これは, 市場構造の変化がマクロ経済にどのような役割を果たすかを解明する上で, 本研究課題の主目的である(2)で述べた研究を補完する役割を果たすと考えられる. (3)の研究については, Macroeconomic Dynamics誌からの改定要求を受けて再投稿を行った(平成28年4月に, Macroeconomic Dynamics誌への掲載が最終的に受理された).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題の主目的となる市場構造の変化を考慮した下での財政政策等のマクロ経済効果の研究を遂行する上で, 分析のベンチマークとなるモデル構築がある程度完了している.

今後の研究の推進方策

本研究課題の主目的を達成するために, 前年度に引き続き近年の実証研究との整合性を踏まえつつ, 分析のベンチマークモデルを改良しながら, 財政政策等のマクロ経済効果について分析を進める.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Asset Bubbles, Endogenous Growth, and Firm size2015

    • 著者名/発表者名
      高尾 築
    • 学会等名
      KIER共同研究プロジェクト研究会「不確実性の資産価格および資産蓄積への影響」
    • 発表場所
      高知工科大学
    • 年月日
      2015-10-10 – 2015-10-10

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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