近年、iPS/ES細胞などの多能性幹細胞より誘導した組織・臓器を利用して、新たな医薬品を開発するための創薬スクリーニングや、失われた臓器の機能を補う再生医療を実現化することが注目されている。多能性幹細胞を分化させた後、原始腸内胚葉細胞(Primitive Gut Endoderm Cells: PGECs)」の誘導を確立した。PGECsは細胞増幅したのちに、機能細胞への分化誘導にも成功した。肝細胞、膵細胞及び腸細胞への分化が可能であり、CXCR4などの癌の悪性度に関係するマーカーを発現せず、フィーダー細胞を用いることなく調製することができるので、臨床応用が容易であるという優位性を持つ。
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