本研究は、看護師の視覚に基づく観察における見落とし現象を明らかにすることを目的とした。平成27年度は第1段階として、全国の新人看護職員研修を行っている医療施設を対象に、教育方法・評価の実態と課題について質問紙調査を行い、医療事故やヒヤリハットに対応できるような教育方法の検討を行った。 平成28年度は、看護学生が滅菌手袋を装着する際の視覚による観察と思考過程についての調査を行い、手順に沿った視線の動きと、ポイントとなる「清潔」「不潔」「境界域」について意識をしている結果を得た。さらに、臨床現場で勤務をする看護師を対象に、滅菌手袋の装着時の視線の動きと思考過程を調査した。
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