本研究テーマでは、世界の産業構造・貿易構造の情報を内包した産業連関表を用いて、世界各国の経済活動が定量的にどれほど環境に影響を与えているかを分析した。主な研究成果として、アメリカ国内に留まる毒性化学物質が、どれほど各国の最終需要によってもたらされているかについて、時系列で追い要因分解を行った。分析結果から、各国の最終需要は長期にわたって増えているため排出量も増加に寄与したが、アメリカ国内産業がヒ素の利用を抑えることなどで排出係数が減少したことにより、全体では大きく減少に寄与していることが分かった。
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